クリティカルパス
プロジェクトネットワークの中で依存関係にあるタスクの最長の連鎖で、その所要期間がプロジェクト全体の最短可能な期間を決定する。
ネットワーク計画では、プロジェクトは個々のタスクとその依存関係に分解される。クリティカルパスとは、合わせて最も長いリードタイムを生み出すタスクの連鎖のことである。この長さが、プロジェクト全体の最短可能な完了日を決定する。
クリティカルパス上のタスクにはスケジュール上の余裕、いわゆるトータルフロートがゼロである。これらのタスクのいずれかが1日でも遅れると、対策を取らない限りプロジェクト全体の終了日も同じだけ後ろにずれる。一方、クリティカルパス外のタスクにはフロートがあり、その範囲内であれば納期を脅かすことなくずれても構わない。
そのためプロジェクト管理において、クリティカルパスは最も重要なレバーとなる。プロジェクト期間を短縮したいなら、追加リソースの投入や、逐次ではなく並行した作業などによって、クリティカルパス上のタスクに手を打たなければならない。クリティカルでないタスクに施策を講じても、プロジェクト全体はほとんど早まらない。
計算式
トータルフロート TF = LST - EST。クリティカルパス上ではTF = 0
実践例
新しい生産ラインを設置する際、基礎工事、機械の納品、組立、試運転という一連の作業は合計12週間かかり、これが生産開始の最短可能日を決定する。オペレーター研修は並行して行われ4週間しかかからないため、8週間の余裕(フロート)があり、クリティカルパス上にはない。
Leanshiftの活用方法
クリティカルパスを知るということは、すべてを一度に最適化しようとするのではなく、実際に効果のある場所にエネルギーを注ぐということだ。この、本当に効くレバーを見つけるという原則は、あらゆるプロセス改善活動に通じている。
よくある質問
プロジェクトに複数のクリティカルパスが存在することはあるか?
はい。複数のタスクの連鎖がまったく同じ最長期間に達する場合、複数のクリティカルパスが同時に存在することになる。
クリティカルパスを最新の状態に保たないと、なぜその価値が失われるのか?
プロジェクトが進行する中でタスクが遅れたり早まったりすると、クリティカルパスは変化しうる。そのためネットワーク計画は定期的に再計算する必要がある。